歯周病が進行する法則(2012.5.26)
歯の周りの組織を歯周組織といい、そこに起こる炎症病変を歯周病と
いいます。歯周組織の役割は、歯を支持し、外部からの細菌の侵入を防ぐ
ことです。侵入を防ぐメカニズムを付着といい、歯周病とはこの付着
が喪失する病気です。この付着は、細菌のないきれいな面同士で達成
できるもので、その間にばい菌が侵入すると付着ができなくなります。
この付着幅には法則があり、約2mmで、生物学的幅径といいます。
ばい菌がこの付着部に侵入すると付着幅2mmがとれなくなり、歯の
周りの骨を溶かして2mm幅を確保します。結果的に、歯の周りを支持
している骨が少なくなり、歯が動きぐらぐらしてきます。
この付着がなくなる前兆は、歯医者で行う歯周組織検査キャッチする
ことができます。 35才をすぎると歯周病年齢、この前兆を知ることが
歯周病の予防と進行防止に役立ちます。