37才で医者になった僕-最終回(2012.6.20)

毎週見ていた37才で医者になった僕の最終回です。

患者さんの病気をあきらめずに治すことが、医者の存在価値であ

ると主張する研修医紺野先生に佐伯教授や森下准教授は、青臭

くさくてやっかいな考え方だとはねつけます。物事の判断基準として

重要度と緊急度があります。普段、私たちは重要で緊急性の高い

ことを仕事にしています。社会も重要で緊急性の高い仕事を認め

てくれます。しかし、これが日常化してくると、緊急度は少ないが大

事なことが忘れられてしまいます。これが、理想です。これを発言す

ることが青臭さです。理想を実現していく上で、妥協やあきらがでて

きてそれと折り合いをつけることで社会全体のシステムができてい

ます。しかし、一番弱い立場の患者さんへはシステムの押しつけに

なります。自分や自分の大事な人が病気になった時、そのシステム

に疑問を抱きます。佐伯教授が末期ガンで望みがなくなった時に、

はじめてそのことに気づきます。医療人として、いつまでも青臭さは、

持っていたいと思います。

 すずさんは、死んでしまってけれども最後まで普通に接してくれた

紺野君に感謝していると思います。普通にするのって難しいですよ

ね、それができれば人生の達人です。