加藤武彦先生三木逸郎先生 総義歯講演会(2012.7.31)

在宅往診のフロンティア加藤武彦先生と姫路で開業され

ている三木逸郎先生総義歯講演会が広島でありました。

 65人以上の老人の9割が入れ歯ということが現実です。

歯がなくなると、歯を支えている骨がなくなっていき、

入れ歯を安定させる面積が小さくなり、入れ歯が不安定

になり、使うと痛んだりはずれたりして、入れ歯を使う

ことが難しくなります。また、運動能力の低下、唾液の

分泌の減少など入れ歯安定のための悪条件が重なります。

 このように入れ歯が合わない人の入れ歯が使える為には、

大事なポイントが2つあります。

 1つ目は入れ歯をいれられるよう口の中の筋肉や唾液腺の

マッサージをすること、なくした物を体の代用品で補う場

合には、このリハビリが絶対、必要です。これは、時間が

かかり、歯科ではされていないことです。

 2つ目は、もともと歯があった形の入れ歯を作ることです。

その形のほうが使いやすさにつながるようになります。色々

な障害がでてきますので、すべての人に、快適な入れ歯を作

ることは難しくなっています。

 なくなった歯と骨を補う入れ歯(なくなってからの期間

が長い程、補う入れ歯は大きくなります)を使って、口の

筋肉や舌のリハビリを行うことで義足や義手のように入れ

歯が使えるようになります。

 口の中でないと食べ物の味はわかりません。

食べる楽しみや喜びが、自分を元気にし、周りの人も

元気にします。歯がなくなっても、あきらめず入れ歯で

みんなと同じ食卓で好きなものを食べられる生活を取り戻し

ましょう。