映画 天のしずくー辰巳芳子「いのちのスープ」を見てきました(2012.11.21)

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1942年生まれの料理研究家、作家 辰巳芳子さんの物語です。

今の日本の食に対しての警告と未来へのヒントを、辰巳さんは提示しています。農が食を与え、食が人の命を養う、食べ物に注意を払わないことは、人の命を大事にしないことにつながります。

 

母親は子供の食べ物を与える、これは命を与えること、これが愛の原型になります。映画では辰巳芳子さんの鎌倉でのスープ教室が紹介され、料理の作り方や技術だけでなく、食べ物へのこだわりや料理への心構えまでもお話されます。

命の始まりは母乳で最後は流動食しかはいらない。その時に世話する側と世話される側両者がいやされるのが辰巳さんのスープだと思います。辰巳さんのスープの代表は「ポタージュボンファムー良き女性のスープ」です。愛情から生まれる手間をかけたスープ、病気の人に飲ませてあげるとは、看病する側、看病される側にも満足が与えられるスープです。

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全国の土を集めて和紙に並べるアートをされている方の作品が紹介されていました。土に色をつけた訳ではなく全部自然の土だそうです。日本でもこんなにいろんな土があるのに驚きました。

その土地で育ったものをその土地で生まれた人が食べる。それが、一番 理にかなっているのではないでしょうか。

いろんな国のいろんなものがあふれる日本。いい食材を選ぶ感性と食べ物に感謝していい味を引き出す知恵が これからの日本のお母さんには必要では、ないかと思います。

 

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大阪ではテアトル梅田で1日1回、いつまで上映されるかわかりませんのでお早めに鑑賞ください。