歯肉炎の原因をなくすことが歯周病治療(2013.12.25)
1965年に歯垢が歯肉炎の原因であることが、明らかにされました。
歯垢が唾液中のカルシウムをとりこんで石灰化したものが歯石で
歯石だけでは、歯周病になりません。歯肉の炎症をとる方法は、
歯垢をとることです。歯肉炎が軽度の場合は、歯ブラシだけでも
炎症をなくすことができます。歯肉炎が進行すると、歯の周りの
骨がなくなり、歯周ポケットができます。このポケットは、歯周病
菌の増殖に適した場所で、歯周組織へのダメージが大きくなり
ます。そして、歯肉の炎症は、継続しています。
歯周病は歯肉の炎症を伴って進行していきます。よって、歯肉の
炎症の原因となる歯垢を減らすブラシができていないと改善はでき
ません。ポケットが深い場所は、定期的に歯医者でポケットの中の
歯周病ケアが必要です。重度でなければ3ヶ月に一度でOKです。
歯垢を自分でとれるブラシのやり方をマスターし、定期的に歯医
者で歯周病ケアをすることで、歯は一生残せます。やってみましょう。
下の図は歯周組織の断面図です。緑の部分が歯周ポケットの中の
歯垢です。これを取るとICTという炎症組織がなくなり、歯肉の炎症
がなくなります。