将来、入れ歯にならないために必要なことできていますか?(2014.8.13)

 差し歯をしている歯の根が、割れてしまうことがあります。割れ目に細菌が繁殖し、歯を抜くはめになります。割れる歯のほとんどは、神経をとった歯です。神経をとって差し歯にしている隙間から細菌が入り、歯の質をもろくし、そこに噛む力がかかって、くさびを打つようにして割れてきます。神経をとった歯は、細菌に侵されても痛くないので気がつかないのです。特に食いしばり癖があるかたは、危険です。すごく大事な事は、神経をとってかぶせた後の歯の手入れです。スウェーデンやアメリカのようにちゃんとした施設で3-4ヶ月に一度の検診とクリーニングが必要です。歯が割れるということは、治療しても再発予防(口の中の細菌コントロールと食生活の改善)と定期検診が、できていなかったということです。平均寿命が80才を超えた今、日本の80才の平均歯数は10本程度です。これでは、入れ歯なしでは満足に食事ができません。将来、入れ歯になりたくない人は、定期的予防処置をしてくれる歯医者への通院をして下さい。

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