歯周病治療による凄い糖尿病改善効果(2014.8.17)

 糖尿病や糖尿病予備軍の人は2000万人以上(5人に1人)います。糖尿病が進行すると、血管を傷つけ心筋梗塞、失明、手足切断、腎臓機能不全による腎臓透析など後悔してもしきれない悲惨な状況になります。お金もかかるし、周りの人の世話にならなければなりません。運動食事療法、投薬など行っても糖尿病の指標であるHbA1cが、改善しない場合があります。歯周病治療を行うことでHbA1cが改善することが報告されています。

 1997年ニューヨーク州立大学で歯周病治療を行うとHbA1cが0.51-0.94%最大で1%下がった結果が出ています。(HbA1c6.5以上で糖尿病と診断)

  2000年にイギリスで4585名に行った調査では、HbA1cが1%改善すると手足の切断を43%、心筋梗塞を14%、脳出血を12%低下させることが可能で糖尿病に関連した全死亡も21%予防できると報告しています。歯周病は糖尿病の6番目の合併症と位置づけられていますが、双方向性があり、歯周病の改善があれば糖尿病の悲惨な合併症を防ぐことができます。また、歯周病の合併症は、歯を失うことです。歯を失うと見た目が悪い、食べられない、話しにくいなど生活の楽しみが奪われます。これからの人生を後悔せずに送るために歯周病の検査そして歯周病ケアをうけましょう。                  HbA1cと合併症.jpg