iPS細胞で失われた歯ができるのか?(2014.9.15)
加齢黄班変性症の患者さんへiPS細胞を使った網膜の移植手術が行われました。
世界で初めてで素晴らしいことです。
「歯もiPS細胞から出来るのですか?」という質問をうけます。
結論からいうと、実用化は、難しいと思います。
その理由は、歯はエナメル質、象牙質、歯髄という複雑な3層構造になっていること。
インプラントや入れ歯等、比較的容易に歯の代替法があるからです。
今回の高橋政代プロジェクトリーダーも以前のインタビューで「再生医療に過度な期待は、できない。
莫大な費用もかかる。失った機能を取り戻す事も大事だが今ある機能をいかに、有効に使用するかがなによりも大事」と答えています。
歯を失った原因をしっかり認識し、それ以上なくさないようにすることが、一番大事です。それには、予防歯科がキーワードです。
当院は予防先進国、スウェーデンにならった予防歯科を実践しています、是非、ご利用下さい。