賢人から学ぶ歯周病の治し方 (2014.10.21)

 今年の日本歯周病学会のテーマは「温故知新」孔子の言葉で「歴史を学ぶことで、新しいことを理解することが出来る」という事です。歯周病の原因が、歯についているバイ菌の固まり(歯垢)であることが証明されたのが1965年です。この証明実験は20名の歯学部の学生に2週間歯ブラシを中止させて、歯ぐきの炎症を起こさせる実験でした。2週間後、学生は歯ぐきから血がでたり腫れてきました。今度は、指導のもと歯ブラシで歯垢をとると出血や腫れが治りました。歯ブラシで歯垢をとることが歯肉の炎症を抑え、歯周病を進行させないことが証明されました。歯周病が治らないのは、歯垢がとれていないということ。磨いているが磨けていないところがあるから、歯周病になるのです。孔子曰く 「知之爲知之、不知爲不知、是知也。」「これを知るを これを知るとなし、知らざるを知らざるとなす、これ知るなり。」原因である歯垢がとれているがとれていないか、どこがとれていてどこがとれていないかを知る事が歯周病を知ることです。これだけでは不十分です。中国の王陽明は「知行合一」と言っています。「知ることは行為のはじめであり、行為は知ることの完成である。行動を伴わない知識は未完成であると言うことです。」歯垢の残っている場所と取り方は、歯科医院で教えてくれます、それを知ったら歯ブラシの仕方を実行し続けること。そうすれば歯周病の進行を抑えることができます。

 最初は面倒ですが習慣にできれば、歯が一生残ります。

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