実験国家スウェーデンの歯周病に対する取り組み(2014.11.10)

 スウェーデンは、実験国家と言われています。まず、なりたい姿を明確にします。ビジョンです。

私達の社会は環境破壊、少子高齢化に直面し、国として存続できない可能性があります。スウェーデンのビジョンは2025年に「生態学的に持続可能な社会」「緑の福祉国家」を作ることです。

 石油の消費量抑制、資源の再利用などを着々と進めています。 ビジョンを掲げて、数値目標を明確にし、それを守ればご褒美を上げる(インセンティブ)、より広く深く広めていく(教育)これが、スウェーデン・スタイルです。 空き瓶や空き缶のシールをレジに持っていくと買い物金額から値引きされる、CO2が少ないエコカーは駐車料金がただになるご褒美があります。4才頃からゴミの分別などの教育を行っています。 「今日の製品は、明日の廃棄物」という考え方です。 歯周病の原因は歯垢で、歯垢はもともと食べ物です。「今日のごちそうは明日の歯垢です。」「歯垢になりにくい物を食べて、食べたからには明日は丁寧に歯ブラシする。そして定期的に歯医者で点検とクリーニングしてもらう。」これが、スウェーデン・スタイルの歯周病の取り組みです。死ぬまで自分の歯で食べようというビジョンがあればやることは、決まってきます。今日の決断が明日を決めるのです。80才で日本人は10本ぐらいしか歯がないですが、この取り組みのおかげでスウェーデンでは80才でも平均20本以上の歯を残すことができています。下の図は国として生き残れる順位です。日本はやばいです。

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