映画「悼む人」「人に迷惑をかけない人生とは?」(2015.2.19)

天童荒太原作 堤幸彦監督 高良健吾主演の「悼む人」を見ました。医療機器関係の仕事をしていた坂築静人は、病院で患者さんの為に働き過労死した親友の1周忌を忘れたことから、自己嫌悪に陥ります。それから亡くなった方があると、その場所に行き、故人が「誰を愛し、誰に愛され、どんなことで感謝されていたか。」を尋ね、誰に頼まれたわけでもなく、1人で悼む儀式を行う旅を続けています。その静人に関わる人間は、知らず知らず静人の影響を受け、変化していきます。 ガン末期で余命少ない母親、未婚の母になる妹、静人に影響され悼む人になる女性、失明した週刊誌記者、他人から見たら静人に迷惑をかけられたように見えますが 実は自分の人生を見直すきっかけを与えられたのかも、知れません。大竹しのぶ、椎名桔平、井浦新などの脇役の迫力ある演技も見所です。本読んでいない人は、読むともっと楽しめます。

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