「歯は何本必要か」について(2015.3.15)

 成人の永久歯の数は28本ですが(親知らずを除く)、20本以上の歯があれば食べるもののかたさ、大きさを制限することなく豊かな人生を歩めるという調査があります。新潟県の平成16年県民健康・栄養実態調査では、40歳から70歳以上の方で、「何でも噛んで食べることができる」と答えた人の割合は、歯の本数が20本以上の人で約80%以上。19本以下の人で、約45~60%と大きな差が出ています。フランスパン、堅焼きせんべい、たくあんや繊維質の多い野菜等、噛めば噛むほど味わい深くなる食品は、18本以上の歯がないと美味しく噛むことが難しいと言われています。概ね20本以上の歯があれば、さほど支障なく、これらの食品も食べることができます。また、75歳を対象とした調査では、自分の歯が20本以上ある人は、19本以下の人に比べ野菜を多く摂っていることもわかりました。これは、歯が20本以上残っている人の方が、健康を維持するために必要なビタミンを摂取しやすい状況ということです。ですが、指は何本必要かと言われると、不必要な指は無いはずです。すべての歯は意味のある存在です。今ある歯を、なくさないために歯医者でメインテナンスしてもらいましょう。

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