子供の歯の矯正ご注意!(2015.5.26)

 今朝の産経新聞に「子供の歯の矯正ご注意!」という記事がのっていました。日本臨床矯正歯科医会会員のアンケート結果で、他歯科医院から転医した子供の矯正患者の半数が不適切な矯正治療を受けていたことが、報告されました。(517人のうち288人)代表的なのは、7年以上通院しているのに改善されないケースがみられました。技術がないのに安易に矯正治療を行う歯科医が増えているのが、大きな要因だと書いてあります。12-20才未満の子供の4割以上が歯並びに問題があり、これからも矯正治療の必要な子が増えてきます。大事なのは、まず歯列不正の原因を明らかにすることです。(遺伝や口呼吸など)それを、考慮しなければ、治りません。子供の場合は、成長が関与するので成長予測の診断も必要です。成長の予測には、模型や頭部X線の分析が必要です。それで、矯正装置の設計(何時、どのような装置で、治療期間)が決まります。矯正治療を受ける際は、矯正治療の科学的根拠をしめしてくれるか、矯正治療症例(ビフォアーアフターと予後)を提示してくれるか、希望を聞いて叶えてくれるかの3つチェックポイント確認が必要です。

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