おせち料理の意味(2015.12.28)

 平安時代からの正月行事に歯固めの儀(はがためのぎ)というものがあります。正月の三が日に硬い食べ物を食べて、長寿を願う儀式のことです。年齢の「齢」という漢字には「歯」という漢字が入ってます。昔の人は歯を丈夫にすれば、長生きできると考えていたのでしょう。硬いものを食べることで、歯を丈夫にしようと思っていたのかもしれません。実際に歯固めの儀には硬い食べ物が出てきます。おせち料理にはこの要素が含まれています。しかし、かぶせや詰め物をしている歯は、硬い物を噛むと取れたり欠けたりする場合があります。硬い物は適当な大きさにしてゆっくりよく噛んで食べるようにしてください。またおもちも、高齢者はのどにつかえることがあるので要注意です。小さく切って食べるようにしましょう。昔から歯の重要性は認められていました。おせちが食べにくいのは歯の注意信号です。歯医者で検査と手入れをしてもらいましょう。

                      Oおせち料理.jpg