遺体 明日への10日間(2012.3.7)
「遺体ー明日への10日間」を見てきました。
東日本大震災後、遺体安置所に多くの遺体が、運びこまれました。
愛する人との突然の別れを通して生き残った人間は 何が
出来るかまた何をすればいいかを教えられる映画です。
東日本大震災からもうすぐ2年たち、行方不明者はまだ2千人
近くいるそうです。まだ、震災は終わっていないことを実感しました。
見える体の傷よりも、見えない心の傷をいかに、感じて共感してあ
げられるのだろううか 非常に難しい問題だと思いました。
西田敏行が訴えます。遺体に語りかけ、生きている人と同じよう
に接することが遺体の尊厳を保ち 生き残された人たちの救いになっ
ていくことである。亡くなった人にそのような態度をとれる人が、いるで
しょうか。状況に合った態度で救いの言葉を話せる。すごく、大事なこ
とだと思いました。演技を超えて訴える西田さんに感動しました。
原発の問題、復興の問題と問題は山積みですが、人の心しか人の
心を癒すことができないということを これからも日本人として考えて
いかなければと感じました。