歯がないことが睡眠時無呼吸症候群を招く(2014.4.2)
硬い草の根や木の実を食べていたアウストロロピテクスは約250年前、石器を使い
肉や骨髄など柔らかい物を食べるようになりました。硬い物を噛む必要がなくなりアゴ
が小さくなったと考えられます。アゴが小さくなったが舌の大きさは変わらず、その結果
舌は、のどの奥に引っ込むようになりました。その結果、いいことと悪いことができました。
いいことは、舌を上下前後に動かしてを呼吸をコントロールして言葉が話せるように
なったのです。すばらしいことです。悪いことは、舌が上手く上下に動かせないと空気
の通り道をふさぐようになります。これが夜間に起きると、睡眠時無呼吸症候群です。
昼間眠く、心筋梗塞や脳梗塞などの原因になります。奥歯がなくなると舌の居場所が
なくなります。すると、舌は奥へ落ち込み、呼吸がしにくくなります。奥歯がなくなると、
睡眠や呼吸にも影響します。奥歯は見えないけど舌の居場所を作って命を守っている
のです。