夏井陸から学ぶ「炭水化物が歯を滅ぼす」(2014.8.26)

夏井睦「炭水化物が人類を滅ぼす」(光文社新書)という本があります。

炭水化物(糖質)は、現代の安定した定住社会を作ってきましたが、今は逆に肥満や糖尿病などの弊害が多く出ています。

糖質が長い人類史の「甘い罠」になっているという話です。

この本では、糖質制限することでダイエットをはじめ体調不良が良くなった例がたくさんでています。

虫歯や歯周病も甘い罠の一つです。

虫歯菌や歯周病菌は糖質を分解して歯に付着出来る糊、水溶性グルカンを作ります。

細菌とこの糊の複合体を歯垢と言います。

歯垢を放置すると、細菌が糖質を分解して作り出す酸や毒素で虫歯や歯周病が発症進行します。

逆に言えば糖質を制限すれば、歯垢は激減します。

この本でチョコレートを食べて歯ブラシしないで寝た場合と、ゆでたまごを食べて歯ブラシしないで寝た場合の歯垢の量を計っています。

糖質の多いチョコレートを食べた方の歯垢が明らかに多かったという体験記が載っています。

 歯ブラシだけでなく、食べ物も歯も歯の健康に大きく関係します。食生活の見直しをましょう。

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