脳血管障害と入れ歯(2012.7.11)

脳血管障害(脳梗塞や脳出血)の経過は、急性期、回復期、安定期

となります。急性期には早期の、病院での医療的なケアーが最重要

です。回復期は 脳のダメージにより麻痺や運動障害が現れます。

回復期にリハビリなどで麻痺や運動障害が軽減される場合も、あり

ますが、後遺症がのこる場合が多くあります。安定期は、後遺症が

進行しないで安定している状態です。 急性期に入れ歯が使えなく

なり捨てたり、なくしてしまうことがよくあります。顔に麻痺が残ると

入れ歯がうまく使えません。麻痺が、続くと筋肉の縮み(拘縮)になり、

やがて使わないことによる能力の衰え(廃用)になります。廃用が起

こると、入れ歯になじむことが余計に難しくなります。

 入れ歯の保管場所を普段から決めておくこと。

 安定期に入ったら以前使っていた入れ歯の調整や、新しい入れ歯

を作ることで体の回復が早くなります。

 脳血管障害は急に起こる場合が多いので入れ歯をされている方や、

ご家族は歯医者で相談して下さい。当院も往診を行っています。