部分入れ歯の講習会 部分入れ歯は設計が大事(2012.716)

堺市開業山上博史先生の部分入れ歯の講習会がありました。

部分入れ歯は 気持ち悪くて痛いのではずしてしまう人が多く

います。入れ歯の設計にその理由があるというお話です。

 奥歯が一本なくなると咀嚼効率が半分になると言われていま

す。内臓が丈夫なうちはOKですが、年と共に他の歯や体には

負担がかかって来ます。部分入れ歯の目的は、咀嚼効率を維

持し、残っている組織への負担を最小限にすることです。寿命

の長くなった今、自分にあった入れ歯を作ることが重要です。

1番後ろの奥歯がなくなった場合(遊離端の入れ歯)、入れ歯

が安定せず、難しくなります。噛むと入れ歯は大きく動きます。

その動きを抑え、違和感を少なくする設計が、必要になります。

また、歯がない状態が長いと、隣の歯や向かいの歯が移動し

てきて、入れ歯が作りにくくなります。歯を抜いたら早い内に、

安定した違和感の少ない設計を考えた入れ歯をいれましょう。