日本人はどんどん不健康になっている(2012.7.23)
産経新聞に「健康戦争に打ち勝とう」という記事
がありました。日米の健康比較が載っていて、例
えばこの40年みると心筋梗塞死はアメリカは35
%に減らせたが日本は1.6倍に増加した。
がん死はアメリカでは94年から減少傾向ですが
日本は3倍になった。新渡戸文化短大中原学長は、
運動不足による肥満率の増加、野菜などの食物繊維
の不足が原因と上げています。日本の人口はアメリ
カの半分ですがが寝たきり老人は,5倍います。
社会構造や制度の違いがありますので、比較は
難しいですが、考えさせられる事です。
寿命には介護されている不健康期間が含まれてい
て、日本では10年以上あると言われています。
日本での医療費の多くはこの不健康期間に費やされ
ています。
アメリカは1970年代から健康増進プログラム
(ヘルシーピープル)をはじめ、その成果がでてい
ます。日本でも(健康21)というプログラムがあり
ますが高齢化に追いついていないのが実態です。
1970年にアメリカで起こったフィットネスやジョ
ギングは医療費を削減するための国の政策でした。
それが個人の利益と結びついてうまくいっているよ
うです。病気でなければいいのではなくより健康に
なること、それも楽しくが大事です。
日本では、運動はやせるの目的が多いようですが
アメリカでは個人個人がより健康で長生きする状態を
維持させる為のものという考え方が強く健康戦争に勝
利していると思われます。TPPに参加したら、アメリ
カの目玉の輸出品は「健康」かもしれません。
今の状態では、アメリカとの健康戦争には、負けそう
です。自分自身の健康は自分の力で維持する時代が
来ています。