中央公論社「食べる-生きる力を支える」いのちと食(2012.8.23)
中央公論社「食べるー生きる力を支える」を紹介し
ます。日本歯科医師会会長大久保満男先生の命と
食の関わりについての対談集です。亡くなられた心
理学者の河合隼雄さんのご友人が 不登校の高校
生を集めて寄宿学校を作りました。本当に真心を込
めて食事を作ってくれる人.を真っ先に雇いました。
最初は、さっと食べて自室へとじこもっていた生徒が
一週間したら、ぽっつと「これ、おいしいね。」とつぶや
きました。そのとたんに行動が変わったそうです。
単においしいでなく、真心のこもった食事を味わうこ
とがその人の体をかえたようです。食べ物の味わい
だけでなく、その人の気持ちを味わうことできる体験
が人間に変化を与えるのだと思います。消化器官の
中では口の中でしか真心を味わうことができません。
家族や仲のいい人といっしょに食事を味わうことが
できない状況は、大きな問題です。
家族みんなが同じものを、いつまでもおいしく味わ
えるよう自分にとって大事な人の歯の健康にも気を
つけてあげて下さい。