東 克章先生講演会「非外科的歯周治療」(2012.9.3)
熊本の歯周病学会指導医 東先生の歯周病の講演会に参加しま
した。私の歯周病の師匠で、スウェーデンの歯周病に日本で最も
精通し、実践されている先生です。
2000年ぐらいに歯周病の治療の考え方と治療法が大きく変わ
りました。以前は歯の根の周りに付いている歯周病菌を歯の一
部と一緒にとらなければ治らないということで、ガリガリ歯を削り
取っていました。これが、治療中の痛みやしみ、虫歯を引き起こし
ていました。
今は歯の表層に付いた歯周病菌の固まり(歯垢)だけをとり、
歯を傷つけない方法で歯周病の進行がとまり、長期間病状が安
定することがわかり、超音波を使っての歯に優しい歯周病の治療
が常識になっています。講演では東先生が治された重症の患者さ
んをたくさん見せてくれました。ホームページにも紹介されています。
この治療には、①歯1本毎の歯周病診断②EMSという超音波スケ
ーラーを使用しての根面デブライドメント③3ヶ月毎のメインテナン
スが必要です。ストレスや痛みの少ない重症の歯を救うこと出来る
方法です。