歯周病が原因で太りやすくなる(2014.4.15)

歯周病の原因菌は、歯周ポケット内のグラム陰性菌と言われています。

グラム陰性菌は、LPSという毒素を持っています。2007年にLPSをねずみに1月間持続的に皮下に注射すると肝臓と脂肪組織に脂肪の沈着が増え、体重が増えたという報告があります。そこに、高脂肪食を与えるとさらに体重が増え、糖尿病になったそうです。無菌のねずみに高脂肪食のみを与えても体重の増加は起こらなかったそうです。腸の中が汚れてくるとグラム陰性菌が増えます。歯周病菌や腸内のグラム陰性菌が肥満と関係していると考えられます。あまり食べないのに太りやすいという人は、歯周ポケットの細菌を減らす歯周病ケアを受けて見て下さい。まずは、歯周病検診から始めましょう。

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