口の中の細菌のために 寝たきり状態(2014.8.11)

ロコモーティブシンドロームとは、運動器症候群のことです。体を支え、動かすために働くバランス能力、筋力の低下で関節がダメージを受け、痛くて歩けなくなることです。骨粗鬆症を入れると5000万人いると言われ、りっぱな国民病です。そこで、人工関節の手術を行うと痛みがなくなり歩くことができるようになります。しかし、人工関節材料は感染に弱く薬も効きにくいため、一度感染が起こると再手術の可能性もあります。股関節の感染率は0.7%、膝関節は1.5%などとの報告があります。口の中の細菌もその原因なので、あまり口の中が汚いと、手術ができません。歯周病菌が血管に入ると血管に固まりを作り、脳梗塞の原因にもなります。これも、ねたきりの大きな原因です。健康寿命を延ばすため、日頃からの歯の検診と歯周病ケアを受けましょう。

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