人のために良いことをすると幸福感と治癒力が高まる(2014.9.12)

米カリフォルニア大のスティーブ・コール博士は、「向上心追求型の幸福感」と「快楽追求型の幸福感」に生物学的な違いがあることを見つけました。

向上心追求型の幸福感は向上心や目的意識を持つことに生きがいを感じている時の幸せで、快楽追求型の幸福感は好きなことをして欲求を満足させている時に感じる幸せです。

健康な成人80人に質問し、向上心追求型の幸福を強く感じているグループと快楽追求型の幸福を強く感じているグループに分類。

両者から採取した血液の遺伝子を調べると、快楽追求型幸福感が優勢だった人は炎症を引き起こす遺伝子の発現が多くみられました。

これは人間がストレスを感じた時の遺伝子発現パターンと同じで、向上心追求型幸福感が優勢だった人の血液では、免疫力がアップする遺伝子発現が誘導されていました。

つまり、向上を求める時と快楽を求める時では幸福感の度合いは同じでも、体の中では反対の作用が起きていたのです。

マザーテレサのように自己中じゃなく他人の幸せを考えた行動が、病気も治すようです。

これは、がん治療や歯周病治療にも応用できそうです。

Mマザーテレサ.jpg