酸素がなくても生きていける歯周病菌(2014.10.3)

 われわれ人間を含め地球上の生物の多くはこの酸素に依存した生活(好気性の生活)を送っています。深い歯周ポケットの中で生存する歯周病菌は酸素があっては生存できない嫌気性菌です。歯の周りに住む嫌気性菌は生命力が強く、硫黄ガスを発生させます。卵の腐ったような口臭のある人は嫌気性菌が増えていて歯周病を悪化させています。酸素は歯周病菌のDNA,蛋白などに損傷を与え、歯周病菌をやっつけます。歯周病菌を減らす効果的な方法は体の隅々まで酸素を送ることです。良く噛むこと、柔らかめの歯ブラシで歯ぐきをマッサージすること、悪い事は、タバコを吸う、末梢の血管を詰まらせる糖尿病です。歯周病治療は、嫌気性が住めない口の環境を維持していくことです。よって、定期的なクリーニングが必要です。