歯周病治療には未病の状態を知ることが大事です。(2014.10.6)

 体のバランスが健全に保たれている状態が健康です。バランスが崩れかけている状態が未病で元に戻らない状態を病気と考えます。中国には昔から「上工治未病」という言葉があります。良い医者は、発病してからではなく、未病の段階で異常を察知し対処するということです。西洋医学では発病してから治療に取り掛かかります。火事に例えると、中国医学は火事になりそうな危険な場所を点検したり、燃えそうな建材を不燃材にして無事に防ぐのに対し、西洋医学では火事が起きてしまってから対処しよう、という考え方です。一旦火事になれば、とりあえず燃え盛る火の勢いを抑えますが、それよりも火事の防止や再発を防ぐことが非常に大切です。歯周病の治療も、この考え方が適用できます。歯ぐきが赤くなったり、口臭がある、出血、腫れがある状態は病気の状態です、これが継続していると歯を失います。自然治癒はありません、未病の段階で異常を察知し対処することが必要です。当院では歯周病を発病させない歯周病ケアを行っています。今すでに歯周病の症状がある方、歯周病になりたくない方、歯周病ケアを受けましょう。

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