人を見捨てない国スウェーデン(2014.11.25)

 三瓶恵子さんの「人を見捨てない国スウェーデン」(岩波ジュニア新書)を読みました。母親の視点からみたスウェーデンを書いてあり、日本と多くの違いがありおもしろかったです。国民がお金を出しあい維持している国がスウェーデンです。お金を出してくれる国民を大事にする国と言えます。日本に比べて所得税は高いし、消費税も一部を除いて25%ですが、医療費は18才まで歯の治療も20才までは無料、老後のお金の心配もありません。一番良い所は、教育費が無料だということです。入学金、授業料はなく、受験もありません。いくつになっても、学ぶことができます。税金が高くて、福祉が整っていたら働く気がなくなるのではと、思いますよね。何かをやらずには退屈で退屈で仕方がないのです。それで、勉強をはじめる。そこから、仕事になる。自分にあった好きな仕事を見つけるまで学ぶシステムがあります。スウェーデンは、移民を受け入れる国で1割ぐらい移民が住んでいますが、彼らも同じようにシステムを使うことができています。日本も税金が上がっていきますが、その使い道を払う側が将来を真剣に考えないと住みやすい国には、ならないと感じます。

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