賢者の贈りもの(2014.12.24)

 今晩は、クリスマス・イブ。誰かにプレゼントしますか?ご存じの方も多いオー・ヘンリーの「賢者のおくりもの」を紹介します。今から100年前、若く貧しい夫婦がクリスマスプレゼントのためにお互いに自分の大事な物を売って相手が一番喜ぶと思う贈りものをします。妻は大切にしていた長い髪を売って夫の金時計の鎖を、夫は金時計を売って妻の髪に飾る櫛を。贈り物を使おうと思ったら、その為のものはなかったが、その愛情をお互いに認め合ったというお話です。「お互いにほしい物を聞いてからプレゼントしたらいいのに、2人は賢者?」という意見もありますが、この「賢者の贈りもの」とは、キリストが生まれた時に星(クリスマスツリーのテッペンにさしてある星)を見て知った占星術博士が持ってきたキリストへの贈り物の事でこの夫婦のことを、賢者と言っている訳ではありません。 見返りを考えず、お互いの愛情を贈った夫婦にキリストの愛を感じるお話なのですね。漢字の物ではなく、ひらがなでものと書いてある翻訳もあります。クリスマスに、おくりものの本当の意味を考えさせられるお話です。

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