深い歯周ポケットの中は、毒素が一杯(2015.2.10)

 歯周病の検査では、歯の周りの歯周ポケットの深さを測ります。3mmと7mmのポケットを比べると存在する細 菌の量と質が全く異なります。7mmのポケットの中には酸素なしで活動できる蛇のような細菌(スピロヘーター)や毒素をもつ細菌(pG菌)が うじゃうじゃいます。歯周ポケットの表面はその毒素により、いつも出血している状態です。その細菌が、血管を通って心臓や脳にいくと心筋梗塞や脳梗塞になることが近年、報告されています。3mm以内ならポケットの入り口の細菌を歯ブラシでとることで歯周ポケット内の細菌増殖を抑えることが、できます。しかし、6mm以上のポケットは外科的にポケット内の細菌を除去する方法が必要です。歯周病ポケットが深くても痛みを伴わないので 歯周病は治療が遅れ歯を失うこととなります。歯周病の検査を行い、歯周ポケットのコントロールをすることが、歯と体の健康に必要です。

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