術前術後のケアが歯周外科成功の秘訣です(2015.3.17)

 歯周病が中等度(歯周ポケットが5mm)以上進むと歯周外科治療の適応になります。

歯周外科とは、歯の周りを覆っている歯ぐきを 剥離して歯に付着している歯垢や歯石を取り、元通りに縫い合わせる方法です。外科処置自体は、大変そうに思えますが、実は術前術後が非常に大切です。術前には、歯の周りに歯垢がない状態にする必要があります。もし、歯垢がついていると術中に出血が多くなり、術野が見にくくなり時間もかかります。また、傷の治りも悪くなります。 手術後2週間は、3日ごとに歯医者で消毒清掃し、家では特別に柔らかいブラシで歯垢をとります。大体、1月半でもとにもどり、半年後、レントゲンでチェックします。ブラシが、やりにくので抗菌剤のリステリン(薄めてOK)で1日3回以上、くちゅくちゅうがいをします。術前術後のケアが出来なければ、歯周病は余計に悪化します。手術する前に歯垢をできるだけ減らす、手術後は感染しないようにケアする。それさえ、できていれば、歯周病の手術は90%成功します。

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