歯周病から起きる知覚過敏(2015.4.7)

 歯周病が進行すると歯の根を覆っている歯ぐきが、下がります。歯の根には、セメント質が表面を覆っていますがこれも、失われてしまうと象牙質が露出します。この象牙質の表面には象牙細管という小さな穴(1000分の2mm以下)が無数にあいていて歯の神経とつながっています。この穴に冷たい物や熱い物の刺激が加わると痛みを感じます。この象牙細管の露出部から細菌が侵入し、神経に到達すると痛みが強くでます。歯髄の炎症、歯髄炎です。この痛みは強く、治らないので歯の神経を抜く必要があります。知覚過敏を治すには、この象牙細管の入り口を封鎖し細菌が入り込まないよう入り口を清潔に保たなければなりません。封鎖する物は、フッ素の塗り薬か薄い樹脂です。 そして柔らかい歯ブラシで1日1回丁寧に歯ブラシをする必要があります。歯がしみるのは、歯の神経の危険信号です。原因を突き止めて対処しましょう。

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