深い歯周病ポケットがある場合の重要基本治療(2015.4.14)

 歯周病の治療は まず、歯周組織検査です。5mm以上の歯周ポケットがあり、検査時のポケットからの出血(BOP+)の場合は、歯周基本治療が始まります。この治療期間がもっとも重要です。 この治療がうまく行けば歯周病を止めることができます。歯周基本治療は原因を除去する治療です。患者さん自身が毎日、歯周病の原因(歯の周りにたまる歯垢)を歯ブラシ等でとること。歯科医院のスタッフが歯周ポケットの中の歯垢や歯石を器械でとること。この二つが適切にされないと、歯周病は進行し、歯を失う結果になります。患者さんが歯ブラシを頑張っても、5mm以上のポケットの中の歯垢はとれないので歯周病は進行します。また、歯科スタッフが器械で歯周ポケットを掃除しても患者さんが、毎日歯垢をとっていなければ、1-2ヶ月で歯周ポケットは元通りに汚染されます。これは、世界的に権威ある歯周病雑誌で明らかにされています。家で例えると玄関と応接間があったら玄関は住人が毎日きれいにする、応接間は業者に定期的に委託してキレイにしてもらう。この両者を続けることで、家全体がキレイに長く保てるということです。忘れてならないのは、定期的な歯周組織検査です。体はだんだん老化していきます、同じようにやっていても自浄作用は低下します、清掃状態や病気の状態をチェックすることが必須です。

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