知覚過敏は、歯垢が原因 原因除去が優先事項(2015.4.15)

 歯の根は、セメント質に覆われています。これの厚みは20-50ミクロン。髪の毛(直径70ミクロン)よりも薄い層しか有りません。この場所を歯ブラシや、歯石とりの器械で頻繁に触ると、セメント質がなくなり、象牙質が露出します。この象牙質には、小さな穴があいています。(直径は髪の毛3分の1から10分の1)。この穴は、唾液中のリンやカルシウムなどで封鎖されると痛みを感じませんが、歯垢がついていると唾液が接触できず、知覚過敏の症状がでます。歯垢をとろとして、自己流の歯ブラシをやりすぎると余計、痛みがでます。歯科医院で歯垢染色を行い、やさしく丁寧に歯垢をとる指導を受けて下さい。唾液が少ない場合は、フッ素やコーティング剤を塗ることも必要ですが、まずは丁寧な歯ブラシが必要です。知覚過敏の主な原因は歯根表面が削れたことと歯垢が残っていることです。原因除去ができていないと、知覚過敏が何度も起こり、歯髄炎になって神経をとる治療が必要になります。

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