スティーヴィー・ワンダー「キー・オブ・ライフ」(2015.5.13)

最近、70年代の音楽を聴き直していますが、その中でもダントツのアルバムがスティーヴィー・ワンダー「キー・オブ・ライフ」です。40年前に作られたとは思えないクオリティの高さ、CMにもよく使われる理由が分かります。スティーヴィーは未熟児で生まれ高酸素室に入れられた結果、全盲になったそうです。天才少年として活躍し、絶頂期に交通事故で1週間意識がなくなり、生死の境をさまよいました。このアルバムはそれから、3年後にできたアルバムです。その経験を味わったこと、子供を授かったこと、人生における感謝が充ち満ちています。スティービィーは、事故で脳挫傷を負い嗅覚と味覚を失いました。それは、リハビリで取り戻したそうですが、嗅覚、味覚を取り戻した時にも人生のすばらしさを、強く感じたそうです。人生は失うことと得ることの連続です、失ったことで、今まで当たり前であったことを、ありがたく思えるようになる。「キー・オブ・ライフ」は、人生に対する感謝にあふれた、音楽の宝石箱です。

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