比叡山延暦寺 根本中堂 一隅を照らす法灯(2015.8.18)

 お盆休みに比叡山の延暦寺に行って来ました。延暦寺は1200年以上前に最澄が開いた集合寺院の総称です。根本中堂には、最澄 作の薬師如来像があります。延暦寺の境内にある延暦寺会館に宿泊しました。夜と朝は精進料理を戴きました。湯葉や豆腐を使った料理がたくさんあって味付けも美味しかったです。この会館は10年前にできたそうで、広くてきれいで宿坊というより普通のホテルを思わせます。この会館に泊まると6時半からの講話を聞くことができます。最澄は「一隅を照らす人」を国の宝と考え、人材育成に努めました。根本中堂には、1200年燃え続けている不滅の法灯があります。これは、一隅を照らす人の象徴で自分の利益のためだけでなく世の中のために光りを灯す人が、日本にとって宝になるということです。薬師如来は、一人一人にあった手をさしのべると言います。今、自分が欲しい物が与えられなくとも、後で考えると良かったと思える心を与えてくれる仏様です。自分に与えられた今を精一杯生きて、一隅を照らす人となる行いを続けていると世の中全体が明るくなると法灯は語りかけているようでした。

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