歯のかぶせの隙間から細菌が侵入します(2015.8.29)

 神経をとってかぶせた歯は、セメントで歯とくっついています。しかし、このセメントは、歯ぎしりや食いしばりの力と唾液で溶けて隙間ができます。隙間から歯の中に細菌が侵入し、根の先まで感染することがあります。歯冠側からの細菌侵入をコロナルリーケージといいます。細菌が侵入しているかは、レントゲンでは判断できません。細菌の大きさは1000分の1mmです。目や舌でわかる隙間は、細菌には大きな入り口ができているのと同じです。口の中の細菌を出来るだけ減らすこと(プラークコントロール)が第一で、その上でかぶせや詰め物の隙間があれば、早く治しましょう。根の治療がきちんとされていても、かぶせ物の質が悪ければ歯は悪くなると報告されています。 かぶせや詰め物の隙間対策は、歯を守るために重要です。

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