歯並びと健康の深―い関係(2015.10.8)

 食べ物を十分に噛まずに飲み込む癖がつくと、消化吸収作用が著しく低下します。同時に、噛むことによって脳に送られる刺激が減少するので満腹感が得られず、食べ過ぎて肥満の一因になります。胃腸への負担も大きいと考えられます。また、噛み合わせが悪いことで口をきちんと閉じることができない場合、風邪をひきやすく、呼吸器系の病気にかかりやすくなることが指摘されています。さらに、あごの位置は、上下の歯の噛み合わせによって決まりますが、あごの位置がずれると、噛むときに歯が欠けたり、筋肉が過度に緊張してあごの関節に無理な力が加わります。すると、首や肩の筋肉がこわばって神経や血管を圧迫し、肩こりや頭痛、首や背中の痛み、イライラなど不定愁訴(しゅうそ)と呼ばれる症状を引き起こすこともあります。肩こりや頭痛、首や背中の痛みなど、原因のはっきりしない症状が出た場合、歯並びやかみ合わせに問題がないか、調べる必要性があります。

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