歯がよみがえるインプラント(2015.11.18)

 インプラントとは、歯を失った所に入れる人工の歯です。インプラント治療の発見は、偶然によるものでした。1952年にスウェーデンのブローネマルク教授は、微細血流の研究のため、ウサギの骨にチタン製器具を埋め込んだ実験を行っていました。研究終了後に埋め込んだ器具を取ろうとしても、骨としっかりと結合し、取り出すことができませんでした。教授は、この現象について研究を進め、骨とチタンの結合状態をオッセオインテグレーションと名付けました。基礎研究でも、チタンは害を及ぼさないことがわかり、1965年にスクリュー型(ネジのような形)のチタン製インプラント体で、ヒトへの臨床応用が開始されました。インプラント治療は、成功率を飛躍的に向上させ、失った歯を補う方法の一つとして、世界中の歯科治療で取り入れられましたす。ブローネマルク教授の最初のインプラントは、41年間お口の中で機能し続けたそうです。インプラントは、世界中で100種類以上存在し、年々新製品が開発されています。インプラント治療を受ける際は、治療方法だけでなく、使用するインプラントの特徴についても理解し、納得できるものを選択するようにしましょう。あなたにあったインプラントを、ご紹介します。ご相談下さい。

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