歯周病の大事な特徴「部位特異性」について(2017.1.23)

 すべての歯が同じ程度、同じ速度で歯周病が進行していくことは、ありません。それぞれの歯の部位によっても進行程度が違います。これを歯周病の部位特異性といいます。1983年、ソクランスキーが65人の成人対象に7年間追跡調査を行った結果、年間に歯の付着喪失は平均0.18mmでした。(歯周病が進行すると歯は、体との付着が失われます。)しかし、これは全部の歯に起こったことではなく、全体の歯の部分の12%の場所でしか起こっていませんでした。その起こっている場所は、自分自身では自覚できません。そのために定期的な歯周病の精密な検査が必要です。また起こっている場所がわかれば、ポイントをしぼった日常のブラシと定期的なクリーニングを行うことで付着の喪失を遅らせることができます。