日本歯周病学会学術大会in北海道(2012.5.20)
5月18日19日と札幌で歯周病の学術大会がありました。
テーマは「参加者全員で考える歯周病治療―原点と未来」
出席者全員で歯周病の治療法を考え、各自が選択枝ボタンを押して
、直ぐに統計をとり全員にスライドで結果をみせるセッションがありました。
経験の異なる先生や衛生士が最新の治療法の診断と知識を共有できる
画期的な試みで、学会員の今後のレベルアップの可能性を感じました。
歯周病治療の聖地スウェーデン・イエテボリ大学歯周病科教授ヤン・
ベンストレム教授の教育講演がありました。僕が、スウェーデンの歯周
病治療を勉強するきっかけを与えてくれたスマートな先生です。今回は
歯周病は治らない感染症と考え、歯周病を治すのではなく感染症を進行
させないことを第一目的にする重要な考え方と方法について学びました。
進行停止には自分で行う歯ブラシによる清掃が一番大事であること、
歯科医院では歯周病の進行検査と痛みを伴わない掃除を行うことで重度
の歯周病でも40年以上 歯を維持できている患者さんの紹介がありました。
世界の歯科臨床研究で蓄積したデータを基にしつつ患者さんの費用と利益
を中心に考えた治療計画を立て、3-6ヶ月ごとの痛みを伴わない掃除とチェッ
クで歯が残ることが北欧では当たり前になっています。
日本でもそうなることを、実現出来るよう努力をしていきたいと感じまし
た。自分の発表は脳梗塞などで血栓ができないために薬を飲んでいる患者
さんの治療方法を発表しました。たくさんの先生と意見が交換でき、有意義
な時が過ごせました。北海道の観光と食については、明日のブログで。