ストレスと糖尿病と歯周病の関係(2012.8.20)

糖尿病と歯周病は、病気の悪化に影響があり、

片方の治療でも双方の治癒が認められると言わ

れています。日本糖尿病協会の月刊誌「さかえ」

7月号に天理よろず相談所病院副院長 石井均

先生が「ストレスと血糖コントロール」という

記事を書いています。60才男性の血糖値が急に

上がりました。奥さんに がんの疑いがあると言

われ睡眠不足や不安のため飲酒をしたことが原

因と考えられました。検査の結果、奥さんは が

んではないとわかり、血糖値はもとにもどりま

した。ストレスがあれば直接 血糖値が悪化す

るわけではなく、ストレスを上手にコントロー

ルすることで血糖コントロールができると石井

先生は書いています。糖尿病は食事や運動など

治療にストレスを感じることが多い病気です。

このストレスとうまくつきあう方法を紹介してい

ます。  

① 糖尿病と治療をよく知って興味をもつ

②目標を小さく分けて達成感を味わうように

する。

③相談相手やサポートしてもらう人を作る。

 この3つは、歯周病を治すためにも有効な

考え方です。まず歯周病の知識をもっても

らい、病気の現状を理解してもらいます。よく

なる数値目標を決めて歯の掃除を自分でや

ってもらいます。そのサポートや相談相手を

歯科衛生士が担当します。

 糖尿病は薬と生活習慣の改善が重要ですが、

歯周病には薬がありません。歯ブラシを中心

として生活習慣の改善が必要です。糖尿病の方

は、歯周病にもなりやすく治癒しにくいので早め

の検診をオススメします。