うまく噛めない入れ歯への対応 診療室と在宅(2012.10.29)
神奈川県で開業されている入れ歯の名医 加藤武彦先生と
田中五郎先生の講演会に行って来ました。
人生60年の時代から人生80年の時代を見据えると歯の平均
寿命は、短く取り外しの義歯を使う期間が長くなります。
その間、入れ歯を支えている骨(歯そう骨)はなくなっていき
入れ歯が不安定になり、食べられなくなります。
加藤先生、田中先生は歯を支える骨がなくなっても、舌や
ほっぺたで入れ歯を安定させるニュートラルゾーン義歯を長年
作成され、たくさんの歯のない人に噛んで食べる喜びをとりもど
してあげています。
噛んで食べる喜びができると生きる気力がわいてきて、周りの
人も元気になる例をたくさん紹介してくれました。
歯がなくなって時間がたつと、機能が衰え、まず機能回復
を行わないと入れ歯が入れられません。
このリハビリも歯科の仕事です。歯科がやらねばならない仕事は
まだまだ、あります。