歯周ポケットの深さは,自分では判らない(2015.9.1)

 歯の周りには溝があり、ここには細菌の侵入を防ぐバリアシステムができています。しかし、ここに歯垢や歯石が溜まるとこのシステムが壊れ、細菌が溝から体の中の方へ侵入します。細菌がどこまで侵入しているのか、その細菌が活発に活動しているかを判断するのが歯周病の検査です。プローブという目盛りのついた器具で20gの力で溝に入れていきます。悪くなっている所は、痛みを感じますが健康な所は痛くありません。ポケットが3mm以下で検査時に出血が無ければ健康な状態です。歯周ポケットが7mm以上で出血があれば、歯周病がかなり進行した状態で、歯を失う可能性が高くなります。歯周ポケットの深さや出血を自分で感じることは出来ません。歯と歯を支えている部分の健康は自分では、判断出来ないのです。そのため手後れになり、歯を失うようになります。口の中を鏡で見て歯ぐきが、うすいピンク色でなければ、歯周病の疑いがあります。一生自分の歯ですごすために、歯周病検診を受けましょう。

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