最も手強い歯周病菌 P.ジンジバーリス(2015.9.16)

 歯周病は歯垢に棲息する幾つかの歯周細菌種による複合感染症です。1998年にForsyth Dental Center (Boston)がP. ジンジバーリスが歯周病の主役と位置づけました。P. ジンジバーリスは常に、外膜小胞(図の矢印) とういものを分泌しています。これは、細菌の頭のフケのようなもので、いくらでも出てくる、無尽蔵です。ここにはほぼ全ての細胞傷害性因子が含まれています。これは細胞の中に侵入し、歯の周りの組織にダメージを与えます。生活環境の変化や老化により免疫バランスを崩すと、歯周病は発症すると考えられます。 解決法は、口の中のP. ジンジバーリスをできるだけ、減らすこと。歯垢を歯周病発症しない程度にコントロールすることです。日常のブラッシングが、最も重要です。

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