甘い物だけでなくお酒でも歯が溶けます(2015.10.14)

 砂糖を含んだ飲み物は酸性で飲み続けると歯が溶けることがあります。これを酸蝕と言います。歯は酸性度(ペーハー)pH5.5で溶け始めると言われています。お酒はどうでしょう?ビール、日本酒、ワインなどpHは5以下です。長い時間の飲酒は歯を溶かす可能性があります。お酒を飲む時、 噛み応えのあるするめなど硬い物をよく食べる、食後、硬い歯ブラシで強く磨く人は特に要注意です。お酒を飲んで歯が柔らかくなった状態では、歯が削れやすくなっています。食後、リカルデントガム、ポスカムガムなどのミネラル補給可能なガムを噛むのは、有効です。これらのガムにはカルシウムやリンが再石灰化し易い形で含まれており、酸性食品で柔らかくなった歯にミネラルを供給します。さらに、ガムを噛むと唾液が増え、お口の中の環境を早く自然なpHバランスに戻すことができます。甘い物は食べなくても、よくお酒を飲む人は 定期的に歯の健診を受けましょう。

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