歯周病とインフルエンザとの関係(2015.12.21)

 口の中にある歯周病菌が、インフルエンザウイルス感染を助長しているという結果を、日本大の落合邦康教授が日本歯周病学会で報告しています。昨冬流行した高齢者が重症化しやすいA香港型(H3N2)ウイルスは呼吸器系にある細胞の酵素で感染能力を得ることが分かっている。細胞とウイルスに歯周病の原因となる「ジンジバリス菌」の培養液がこの酵素の働きすることがわかった。落合教授は「高齢者は免疫力が弱まっており、口のケアが悪いと、インフルエンザ感染と重症化の危険性が著しく増加する可能性がある」と話しています。子供にもジンジバリス菌が見つかることがあります。インフルエンザのワクチンだけでなく歯周病の検診と口の中のクリーニングも行う必要があります。

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