安静時に歯どうしが、接触しているのは危険です

生理的な上下の歯の接触時間は瞬間的に起こり合計しても1日で平均18分と報告されています。安静時には、上下の歯は離れていて頬っぺたの筋肉も緩んでいるのが正常です1日20分以上歯が接触していることをTCH(上下歯列接触癖)といい、歯や筋肉にストレスを与えます。歯が削れてきたり歯が割れたり詰め物が取れることがあります。また、顎関節症や筋肉の凝りにも関係します。これは癖なので、自分で意識して中止することが重要です。歯が接触していれば、息を吐くか「あっ」と言って歯を離します。また、歯を離すサインを目に見える場所に置くことも大事です。この癖のある人は、寝ている時に歯ぎしりや食いしばりをしている場合が多く、その場合は就寝時のマウスピースを入れることをお勧めします。マウスピースは、歯科医院で保険適用で 5000円ほどでできます。虫歯や歯周病だけではなく、このような癖も歯を失う要因になります。